こんにちは。元公務員でフリーライターの雪代(@yukishiro7946)です。
ついに…このブログでも何度もお名前を出していた元公務員ライターの先輩である新美友那さんにインタビューをさせていただきました!
現在フリーランスとして3年目を迎えた新美さん。
新美さんは私も受講した田舎フリーランス養成講座(いなフリ)の先輩でもあるのですが、いなフリの中で講師から「新美さんは2年きちんとフリーランスを継続していてすごい」という話が出ていました。
新美さんご自身、独立1年目のときには定期的に近況報告をブログに書かれていたので、そちらを読めばフリーライター1年目のことはイメージができると思います。


しかし、3年目になった今の心境やライターを丸2年間やって思ったこと、今後の展望などが気になったのです!
フリーランスを継続していくコツや今までで一番大変だった時期といったことも伺いましたので、これからフリーランスになりたい人や、フリーランスになったものの不安な人は読んでみてくださいね。
フリーライターとして3年目を迎えた今は幸せ
――まずフリーランスとして独立して3年目を迎えた今の生活の幸福度を伺いたいです。
今は幸せだなと思っています。
幸せを感じる1つの理由が嫌な仕事をしなくていいという点です。
公務員の頃は配属された部署の仕事が得意でも苦手でも関係なくやらなくてはいけなくて、向かない仕事をするのを辛く感じていました。
今は得意なジャンルや興味の持てるジャンルで書くという仕事ができているので、幸せに感じています。
もう1つの理由は好きな場所で仕事ができることです。
私はずっと同じ場所で仕事をしていると飽きてしまうタイプなのですが、市役所で働いていた頃は飽きても自分のデスクで仕事をするしかないですよね。
飽きているのがわかっているのに、同じ場所で仕事をするのは辛いと思っていたんです。
フリーランスになってからはリビングや外出してカフェに行くとか、やる気が出ないときにはベッドで寝転びながら書くこともできます(笑)
自分の気持ちの切り替えがしやすいところが良いと思います。
「愛猫ちまちゃんを膝に乗せて仕事をすることもあります」(新美さんより写真提供)
――丸2年、ライターという仕事を続けてみて、どうでしたか?
最初は未経験でも始めやすい仕事ということで始めたのですが、やり始めてからは文章を書くということは正解がないので奥が深いなと思いました。
経験を積むほど書くのが速くなりますし、表現の幅が広がり適切な表現ができるようになるところが楽しいと感じています。
――ライターという仕事の魅力はどんなところですか?
自分が仕事をしたことが形として残る点が魅力的だと感じています。
頑張ってやったことに対して市民の方にお礼を言われることはあって嬉しかったのですが、公務員の頃は形に残るサービスを提供することがあまりなかったんですね。
ライターになって記事に名前が載っていることや好きなメディアに名前が載っていることがとても嬉しいです。
最近はスプラッシュトップさんの「【連載】元公務員ライターのノマド生活レポ ―第1回―『元公務員から見たノマドワークのリアル』」やマグミクスさんの「漫画『神クズ☆アイドル』 幽霊とイケメンの二人三脚から、深い感動が押し寄せる」を執筆したので読んでいただきたいです。
――3年目に入って今まで一番辛かった時期とその理由を伺いたいです。
1年目の最初の1か月が一番辛かったです。
フリーランスになったばかりの頃は公務員を辞めた不安がとても大きくて「仕事が上手くいかないと生きていけない」と思っていました。
なので必死で独立初月に17万円分受注したのですが、スキルが育たないままたくさん受注したのでこなしていくのが大変で…。
初月は2回徹夜をし、休日は2日しかありませんでした。
でも初月に頑張れたことが自信になって、初月に17万円受注したこともいなフリを開催しているPonnufの社長である池ちゃんが評価してくれて、いなフリの講師に誘われ次の仕事にもつながりました。
新美さんが初月に17万円受注した秘密はこのnoteに!

――新美さんが出演されたYouTubeで一度公務員時代の月収は超えたものの、現在は公務員時代より月収は少ないとおっしゃっていましたよね。公務員でも地域によって給与差は大きいので一律にはいえませんが、私は公務員時代の月収を下回る生活では厳しいのではないかと思ったのですが、生活は苦しくないのですか?
確かに公務員時代より月収は減っているのですが、使うお金は減っているんです。
公務員時代はストレス解消のために結構お金を使っていましたし、今は飲み会が減ったり、外出が減ったのでファッションにかけるお金も少なくなったり。
取材のお仕事で外に出ることもあるのですが仕事に着ていける服は公務員時代に一通り買ったので、追加で買う必要もないんですよね。
食費や息抜きの娯楽に使うお金しかかからないので、収入が減っても満足度は今の方が高いです。
独立してから減っていた貯金額も最近は戻ってきました。
YouTubeでも話したように一時期は無理して稼いだこともあったのですが、今は自分のしたい生活と必要な収入のバランスをとり自分が幸せに感じられる生活をしています。
丸2年フリーランスとして継続してこれた理由
新美さんは取材のお仕事もされています
――私がいなフリを受講していたときに新美さんの話が出て「2年以上継続しているのがすごい」という内容だったんです。2年以上続けてこれた自己管理と継続のポイントはありますか?
継続に関しては頑張っていたら継続していた、という結果論的なところがあります。
自己管理に関しては危機感を持って営業することが大事だと思います。
人間、忙しい状況に追い込まれたらやらざるをえなくなるじゃないですか。
私にとって仕事がなくなる=収入がなくなる=怖いという感じで。
考えすぎるのもよくないとは思うのですが、ある程度そういう危機感をもって仕事をたくさん取ってやっていくようにしていました。
ただ誰かが管理してくれるわけではないので、Googleスプレッドシートで案件管理表を作って締切と収入の把握はきちんとしています。
日々のタスクは「To do ist」で管理しています。Googleカレンダーと同期できるところが便利です。
公務員時代も仕事を管理するということが必要だったのですが、そのとき得た管理術が活きていますね。
――新美さんは以前「会社員に戻るという選択はない」とおっしゃっていたと思うのですが、会社員に戻りたくないという気持ちが強いことも継続につながるのではないかと思いました。上手くいかなかったときの撤退ラインは決めておく必要はあるとは思うのですが、「ダメだったら会社員に戻ればいいや」という気持ちが強いほど、自己管理が難しくなりそうなイメージがあります。
それもありますね。
3年目の今だから見える不安と今後のリスクマネジメント
よく使う仕事道具を見せていただきました(新美さんより写真提供)
――3年目に入った今だから感じる将来の不安はありますか?
ライターという仕事がこれからもあるか?ということに不安はあります。
30年後に今と同じくらいの量の仕事があるか?と考えるとAIに仕事を取られるということも言われていますし、今のままずっと続けていくのは難しく感じます。
なので今後はブログやYouTubeといった広告収入を得られるようになっていかないと厳しいと考えていて、今はブログを100日連続更新しているところです。
※取材日の時点ではブログ100日更新中でその後無事達成。

――ブログ100日更新達成後、ブログはどうしようと思っていますか?
正直迷っています。方針を決めるまでは更新を続けようと思っています。
もうすぐ100日連続更新を達成する中でわかったことは100日続けるだけじゃ稼げないということです。
稼ぐための方針を整えないと毎日更新にこだわっても稼げないとわかりました。
頻度を落として方向転換するとかアフィサイトを作るとか、方法を検討中です。
――少し前のブログで「収入を一本に頼るのは危ないと思う」 といったことを書かれていましたよね。会社員には戻らなくてもパラレルワーカーという選択肢はありますか?
基本的にはなしかなと思っています。
既にどんな人か知っていて人間関係が出来ている人と一緒に働くのはいいのですが、人間関係と仕事を別で考えたくて。
以前、プライベートで付き合っているといい人なのに仕事で付き合っていると印象が変わってしまう人がいたんですね。
仕事をきっかけで人を嫌いになりたくないなという思いが強いんです。
なので今後もフリーランスとして頑張っていこうと考えています。
――ライターやブログ・YouTubeでの広告収益といったWeb以外での仕事で興味のあることはありますか。
ライターとは離れる仕事なんですけど、カフェが好きなので移動車を買ってカフェをやってみたいなと思うことはあります。
せっかくなので好きなことをやってみたい!という思いはありますね。
新美さんはブライダル系・日用雑貨系・アニメ系のサイトで主に執筆をしていて、キャリアをテーマにしたイベントに登壇してお話したりしています。
「今後はそうしたイベント登壇を増やしたり、趣味も兼ねてYouTubeを始めたりしたい」とお話されていました。
Twitterやブログで告知されるとのことなので、ぜひご覧ください!