こんにちは。元公務員ライターの雪代です。(@yukishiro7946)
公務員試験の面接の中でも重要な項目の1つである志望動機。
エントリーシートに書くにも面接の練習でも悩んでいる方は多いと思います。
今回は私が公務員になりたかった理由と地元以外の縁もゆかりもないまちを志望先に選んだ理由をお話します。
私の経験のほかに、
- 地元以外の受験先の選び方
- エントリーシートや面接で伝えるべき志望動機
というような内容にも触れます。
読者層は
- 今、志望動機を考えるのに悩んでいる人
- これから公務員試験を受ける人
を想定した記事です。
5分程度で読めるので参考にしてみてください。
公務員を目指したきっかけ:児童館でのアルバイト
公務員という職業に興味をもったきっかけは児童館でのアルバイトです。
児童館のアルバイトでは子どもの安全を確認しながら一緒に遊んだり、イベントの運営に携わったりということをしていました。
児童館は子どもの遊ぶ場所というだけでなく、お父さんお母さんが悩みを話せる場所・イベントで多くの世代のボランティアが集まるといった、地域交流の拠点です。
そこから地域コミュニティに関心を抱き、市民に近い距離で何か力になれる市役所職員になりたいと思うようになりました。
児童館のアルバイトでは職員さんから仕事のやりがいや公務員の待遇について聞いたこともあり、更に関心が高まることに。
ここまで教科書的な回答になってしまいましたが、お手本のような理由だけではありませんのでご安心を!
正直に言うと待遇面で魅力を感じた部分はあった
公務員によく言われるイメージの
- 安定している
- 残業代がきちんと出る
- 土日が休める
この辺りに魅力を感じていたのも事実です。
産休や育休の制度がきちんと整っていたことも魅力的だと思ったポイントです。
とはいえ学生時代から具体的なライフプランまで決めていたわけではありません。
当時は今よりも民間企業で働く女性が出産後に働き続けることの難しい印象が強く、公務員なら一点集中のようにバリバリ働くことも、休業制度を活用しながら仕事も家庭もバランスをとって生きることも、後から選択しやすいと考えました。
縁もゆかりもないまちを志望した理由
私は地元の市役所は受けませんでした。
縁もゆかりもないまちを志望した理由についてお話しましょう。
仕事で知り合いに会いたくなかった
地元を受験先から除外した一番の理由は仕事で知り合いに会いたくなかったからです。
仕事で知り合いに会いたくなかった理由は2つあります。
- 市役所の仕事の特性上、知り合いの情報を知って気まずいことがあると聞いたから
- 当時、就職難で公務員試験を受けているだけで嫌味を言われ、就職したら地元の知り合いにも嫌味を言われ続けると思ったため
地元は好きですし、地元も魅力的な施策をしています。
ですが、地元を避けたい理由の方が大きかったため私は地元を受験しませんでした。
地元と同じ試験日程の日に別に受けたい市があった
地元の市役所と同じ試験日程の日に別の受験したい市がありました。
そこが第一志望だったため地元の市役所を受験しませんでした。
受験先の選び方
公務員試験予備校に通い始めたころは「公務員の中でも市役所で働きたいな~」くらいしか決まっていませんでした。
徐々に調べ、受験先を選んだ基準は
- 通勤に無理がない距離
- 興味のある施策を行っているか
- 調べていて「ここで働きたい」という気持ちが湧いてくるか
です。
説明会はもちろん、まちあるきもして調べました。
第一志望であった市は興味のある分野のイベントにボランティアとして参加させていただきました。
その機会はとても大きく、そのイベントが市民にとってどう重要なものかを感じられ強い志望動機に。
ただ残念ながらその市は筆記試験で落ちてしまい、志望動機を伝えるチャンスはありませんでした。
第二志望以降のモチベーション
第一志望に落ちたときは非常に落胆。
ですが、第一志望の市で働きたい気持ちと同じくらい、市役所職員として働きたいという気持ちも強かったため立ち直りました。
第二志望以降も受験先選びの条件は同じです。
ただ第二志望以降だからと気を抜くとそこが第一志望の人に負けると思ったため徹底的に調査。
第二志望以降でも全部まちあるきには行きましたし、市のイベントに参加者として行きそのイベントがどう市民のために役立っているか分析したり、市民から直接お話を伺ったりしました。
最後まで気を抜かず綿密に準備することがオススメです。
伝えるべき志望動機|どこまで本音を書くか・言うか
重要なことはエントリーシートと面接は「私を採用するといいですよ!」とアピールする場です。
志望動機は自己PRとは異なりますが、
「私は・・・な理由より○○市役所で働きたいんです!」
という熱意は面接官には

「こんなに熱意のある人は市民のために頑張って働いてくれそう」
という印象になりPRにもつながっていると思います。
とすると、
- 安定している
- 残業代がきちんと出る
- 土日が休める
この辺は志望動機として出さない方がいいことがわかりますね。
公務員の待遇を魅力だと思うことがだめなわけではありませんが、上記の理由は自分のアピールにならないどころか、自分が楽したいから公務員を目指しているというような印象を与えかねません。
また地元以外を受けると「なぜ地元を受けないか?」という質問も定番ですが、地元を受けたくないマイナスな理由は話さない方がいいと思います。
私が地元を受けたくなかった理由でいうと市民の情報を知って気まずいことも、公務員だから嫌味を言われることも地元でなくてもあり得ることですよね。
地元の知り合いだから嫌!というところが本音でもそれを説明したところで自分のPRにはなりません。
面接官が納得できるように地元ではなく、受験先の市で働きたい理由を説明します。
また、社会人は本音と建て前の使い分けが必要になる場面が増えます。
エントリーシートや面接という場面でふさわしいことが伝えられるかということも見られているのではないかと思います。
まとめ:どんな回答も基本的には自分を採用するメリットを伝えるために
私の経験をもとに公務員を目指した理由と地元以外の市を受験した理由をお話してきました。
経験は一例として参考にしていただけたらと思いますが、受験先の選び方や伝えるべき志望動機の部分は多くの受験生に共通して必要な情報だと思います。
エントリーシートや面接ではさまざまな質問があり回答もいろいろですが、
基本的には
「私を採用すると○○市にとってはメリットがあるんですよ!」
「私はこんなに○○市で働きたいと考えています!」
という部分は同じです。
そのことを踏まえて対策をしていくことをオススメします。