こんにちは。元公務員でライターの雪代すみれ(@yukishiro7946)です。
最近はTwitterで元公務員の人のツイートを見かけることも増えてきて、公務員を辞めることは珍しくはないように感じます。
とはいえ「公務員を辞めた人=変な人だと思われるのではないか」「元公務員=仕事ができないと見られないだろうか…」などと不安にもなりますよね。
私も退職を決断するまでは色々な心配をしていました。
公務員を退職後、約1年フリーランスをやってきましたが、考えすぎだったんだな…と思うことが多々ありました。
この記事では退職するときにどんな不安を抱えていたか、その不安は辞めてから的中したのか?心配しすぎだったのか?ということについて書きます。
公務員を退職したいと考えている方は参考にしてみてくださいね。
元公務員=やばい人だと思われるのではないか
公務員を辞めた人=変な人と思われるのではないか…と恐れていました。
数年前は「公務員を辞めるなんてよっぽどの変わり者か悪いことしちゃった人だよ」と言う人がいたり、公務員から民間企業への転職情報にはそんな風に見られると書かれていたりしました。
今となっては公務員を退職することは珍しくはありませんが、私が辞めたいな…と思い始めた頃はそういう偏見を目にすることはまだ多かったです。
現在、元公務員ということを明かして仕事をしていますが、9割以上の人が元公務員だからといって態度を変えるなんてことはしません。
稀に公務員の経験がない人に「辞めたなんてもったいない」「自分なら辞めない」などと言われて、嫌だな…と思うことはありました。
ですがフリーランスなので「そういう人とは関わらなくていいや」と思うようになりました。
私が相手に何かをしたとかではなく、元公務員ということだけを理由に嫌な態度をとったらその人が失礼なだけですよね。
民間企業の人と仕事を上手くやっていけるのか
民間企業に就職したことがなく、公務員と民間企業の仕事は大きく違うなんてことを聞いたことがあったので
「フリーランスとして民間企業の人と一緒に仕事ができるのだろうか…」
「公務員の当たり前でいたら浮くんじゃないか」
という不安がありました。
今のところ元公務員だからといって、自分が常識を知らなすぎて恥ずかしいみたいなことはないです。
- きちんと連絡をする
- 締切を守る
- 倫理的にまずいことをしない
というような当たり前のことができるなら、そんなにギャップは感じないように思います。
公務員として真面目に働いていた人で、かつ人と一緒に働くうえでのコミュニケーションがとれているなら心配しなくていいと感じています。
また人間関係で嫌な思いをするのではないか
私が民間企業への転職を選べなかったのはこれが理由です。
転職してもセクハラやパワハラに遭わないかは、運要素なのではないかと思っていました。
個人的な感覚では公務員の閉鎖的な雰囲気よりは、民間企業の人と話していて、民間企業の方がハラスメントに関するコンプライアンスへの考えがしっかりしていそうという印象は持ちました。
しかし民間企業でもときどきニュースに出るように、酷いセクハラ・パワハラが行われていることもありますし、絶対大丈夫ということはなく恐怖心が払拭できませんでした。
フリーランスになってからも恐怖心で行動に制限はあるものの、日々怯えるような生活はしなくていいのでその点では働きやすいです。

家族・親戚などからの反対
公務員を辞めたいと思っている人の多くは家族や親戚から「公務員をやめるなんてもったいない」と反対されているのではないでしょうか。
私は精神的な不調の改善が難しかったのでそこまで強くは言われはしなかったものの、私の精神的不調のことをよく知らずに、社会的な望ましさで「よく考えた方がいい」と言ってくる人はいました。
ほかにも公務員として働いていて生きるのが辛かった状況より、まるで今の方が不幸だと決めつけてくるような人もいます。
生きるのが辛いといつも思っていた公務員時代より、今の生活の方が全然マシです。(精神的不調が完全に治ったわけではないので幸せだとはいいません。)
他人から「今のあなたは幸せではない…」というように決められるのは違うな…と。
その人にとって私がどう思っているかではなくて、社会的な望ましさで幸せかどうかを見ているので、説明しても無駄だな…と思い、疎遠になるべき人だと割り切っています。
人の価値観を自分のものさしで決めつけてくる人とは、どちらにしろあまり関わらない方が良いと思うので、結果的には良かったと思っています。
辞めるなら貯金をしよう
何度か言っているのですが、公務員を辞めるなら貯金だけはきちんとしておきましょう!
辞めたばかりのときも貯金はしておくべき!と思っていましたが、1年後でもこの考えは一緒です。
一部の自治体では副業解禁の流れが出てきてはいるものの、できることは限られているようですし、今後解禁が広まったとしても民間企業の人みたいに「がっつり副業で実績をつけて、副業だけで生活できるようになったらフリーランス」というのはあまり想像ができないので、個人的には最低でも1年分くらいの生活費があると安心だと思います。
民間企業に転職する場合でもその企業が合わなくて続けるのが難しい…なんて状況はあると思うので、多少貯金に余裕はあった方がいいのでは…と。
辞めるにあたっての貯金額は半年分くらいの生活費があればいいんじゃないか…と思っていた時期もあるのですが、今は最低1年という感覚です。
軌道に乗るまで時間がかかる人がいますし、新型コロナのように自分でコントロールできない事情で仕事が減ることもあります。
私も3月の仕事で消えたものがありますし、Twitterを見ていると私よりはるかに実績があるような人でも、ほとんど仕事がなくなったと書いている人も見かけます。
日頃、真面目に誠実に働いていても自分の努力だけではどうにもならないことが出てくると感じています…。
私は3月の消えた仕事分は生活費の見直し&新規営業でなんとかなりそうなのと、貯金があるのでまだ心にゆとりがあります。
これが貯金がほとんどないみたいな状況だったら精神的に追い詰められて辛いと思います…。
お金がないと冷静に考えることも難しくなるくらい追い詰められると思うので貯金はしておきましょう…!
