メンタルの病気で休職。公務員の休職とは?休職の罪悪感との向き合い方

公務員

こんにちは。元公務員の雪代です。

世間からは「公務員はラク」のようなイメージをもたれがちですが、実際働いてみるといろいろ大変なことはありますよね。
最近ではうつ病などメンタル系の病気で休職する人も少なくないですし、私もその一人でした。

休職の制度があることは知ってるとはいえ、休職の流れや休職中の生活費など詳しいことはわからない人も多いでしょう。

今回は私の休職の経験をもとに

  • 休職の流れ
  • 休職中の生活費
  • 罪悪感との向き合い方

についてお話しします。

現在、休職を考えるほど悩んでいる方の参考になる情報ですし、私が行っていた罪悪感や自責の念との向き合い方も書きますので読んでみてくださいね。

※休職のときに思っていたことについて結構具体的に書いています。読んでいる途中で辛くなったら、無理して読み続けないでくださいね。

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休職するまでの経緯

休職する前の状態

以前、退職を決意できた経緯でも書きましたが、原因は人間関係で疲弊してしまったことでした。
休職する直前は我慢に我慢を重ね、冷静な判断ができなくなり追い詰められていました。
今考えると非常に危険な状態です。

そんな中でも

  • 「休んだら迷惑がかかる」
  • 「もっと辛い思いをしている人もいるはずだから休んでいいわけがない」
  • 「辞めても行き場所がないんだから我慢して行くしかない」

このようなことを考えて出勤を続けていました。

上司へ連絡

まず上司に相談を。
上司には以前にも少し相談をしたことがあったので体調を大事にするよう言われました。

休職してから事務手続き的なことなど基本的には上司と連絡をとっていましたが、もし体調不良の理由が上司と合わないとか、上司が原因でないにしても直属の上司には言いにくい理由があるとかなら人事担当に相談してみるのもありです。
頑張りすぎて体調が悪くなっているのであるべき形に拘るより無理しない方がいいと思います。

病院へ行く

精神科へ行き、どんな症状が辛いか話し、診察を受けました。
療養が必要との診断で、職場へ診断書を提出することに。

休職中の生活費

最初は療養休暇という制度で、その期間が過ぎると休職制度が適用されます。
出勤していた頃の少なくとも8割の生活費は保障されていました。
そのため、安心して治療に専念できます。

休職は制度上最大3年近くできることになっていました。

ただし休職期間=生活費が保障されている期間ではなかったです。

おそらく、自治体によって少しずつ制度が異なる部分もあると思うので、詳しくは

  • 自分の勤務先の条例や規則
  • 都道府県庁の市町村職員共済組合のホームページ

に載っていると思いますので調べてみてください。

休職中に気になったことがあって、職場には聞きにくかったので県の市町村職員共済組合に電話して聞いたことがありますが教えてくれました。

今辛い思いをしている人へ:体調を崩したのは本当に自分の弱さが原因?

真面目で責任感が強い人ほど悩みやすいなんて話はよく聞きます。
休職当初は休職してしまったことで更に自己肯定感が低下し、体調が悪くなってしまった自分を責めていました。
でも少しずつ考え方を変えることができて、私は休みたくて休んだわけでも、ズルしようと思って休んだわけでもないですし、むしろ限界まで迷惑かけないように休んではいけないとがんばった結果でこうなっています。

でも「ストレス管理ができないのも自己責任」なんて責めてしまうかもしれません。
私は自分に向かって無意識に心の中でそう言っていました。

本当に自分のせいですか?
激務で長時間労働が続いているならそもそも人が足りなかったり仕事の分担が偏っていたりしていませんか。
人間関係の悩みでいじめとかハラスメントとかだったら悪いのは理不尽に嫌な言動をしてくる人ですよね。
自分が苦しんでいるとき周りで見て見ぬふりをした人はいませんでしたか。
相談したのに個人の考え方の問題にされて誰にも助けてもらえなかったってことはありませんでしたか。
そんな中でさらに自分を責めてしまうのはとても辛いと思います。

がんばりすぎて疲れたときは自分に優しく、心身を休ませることが必要

それでも「周りには同じ状況で耐えている人もいるから」と自分を責めてしまうかもしれません。
比べなくていいと思います。元々の体力とか勤務外の環境とか人それぞれですし、されて嫌なことも、同じことをされても嫌だと感じる程度も人によって違います。

気づいていないだけであなたが周りの人より得意だったりできたりすることがあると思います
自分が嫌だな、辛いなと思っていたらそれは自分にとって嫌だったり辛かったりしているんです。

ネットにはいろいろな情報が溢れてて、公務員の休職への厳しい意見もあります。
私はそんな情報を見ては落ち込みました。

でも真面目で責任感の強い人は傷つく情報は見るのを辞めちゃいましょう。
元々自分に厳しい人が限界を迎えてるときまで厳しい意見に触れなくていいのではないかと思います。

休職してからもなかなか自責が抜けなかった私に、

「働いていれば体調が悪くなることもある。だから休職の制度があって、その制度を使っているだけだから悪いことをしているわけじゃないんだよ。」

と言ってくれた人がいました。(その人は公務員ではないです。)

追い詰められた状態だと落ち着いて考えることは難しいです。
合わない仕事や人間関係はもしかしたら人事異動で解決するかもしれません。
誰かが体調を崩したことによって見直されることもあると聞いたことがあります。
とにかく心身を休めてゆっくり考えられる状態を作ることが必要です。

まとめ

休職までの流れや休職中に考えていたことについて書きました。

今、辛くて悩んでいる人の参考になれば幸いです。

同じく元公務員で休職や退職のことを書かれているアヤトさんのブログに励まされました。
アヤトさんの言葉は優しくて温かくて読んでいてほっとした気持ちになります。

ゆるりとシンプルに丨休職を経験した元公務員の転職後の人生ブログ
6年半勤めた市役所を退職した元公務員。現在はWeb制作会社でコーダーに転職し、長野県でリモートワークで働いています。組織が合わないなどの理由で2度の休職経験があり、公務員の休職、退職の体験談を中心に書いています。私の経験が、合わない環境で辛い思いをしている方々の心が軽くなりますように!

 

冒頭にも書きましたが、もし読み終えて辛くなったり疲れてしまったりしたら、無理しないで好きなことをしたりゆっくり休んだりしてくださいね。

それでは最後まで読んでいただいてありがとうございました。