未経験からSEOライティング以外のライターの仕事

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思考・経験
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未経験でWebでのライターの仕事というと、SEOライティングをしている方が多いですよね。

私も2019年からライターとして働き始め、最初はSEOライティングの割合が多かったのですが、今はSEOライティング以外の仕事の方が多いです。

でもSEOライティング以外の仕事ってどうすればできるのか、イメージできないって人もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では私の経験をベースにSEOライティング以外の0→1の実績を作る方法や、それまでの具体的なアクションについて書きます。

前提として私は未経験からライターになるのをあまりオススメしてはいません。

私自身が夢を抱いてライターになったというより、前職でセクハラ被害に遭い、体調不良からフリーランスを選択するしかなかったところから始まってるからです。

ライターの仕事はやりがいを感じますし、4年目なので一つのキャリアにはなっています。
でも生活が綱渡りだと思うことはよくありますし、時間外や休日と自分で決めている日に働かなきゃいけないことも多いですし「おすすめです✨」とは言えません。

ただ、理由に違いがあっても私と同じで「フリーランスを選択するしかない」人もいると思うので、誰かの役に立てばという思いで書きます。

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現在の仕事

まず現在の仕事の大体の割合です。

・インタビュー記事(出版系メディア):4割
・ブックレビュー:1割
・出版系:1割
・企業・オウンドメディア系:3割

インタビュー記事は記名で書いているもので、企画から取材交渉、質問項目作成、取材、執筆まで基本的に全部やってます。

ブックレビューはジェンダー・フェミニズム系の本について書かせていただいてます。

出版系のお仕事はインタビュー記事の経験を活かして行うものが多いです。

企業・オウンドメディアは無記名で、社長が話した内容をコラムにまとめたり、取り組みの実績資料を作成したり、イベントルポを書いたりします。

ライターとして働き始めたのが2019年、SEO以外の仕事を始めたのがライターになって半年くらいの頃、今4年目ですが、SEOのお仕事が0の時期も結構ありました。

SEOを拒否してるわけではないのですが、インタビューのお仕事が好きで得意なのと、ジャンル的にもジェンダー・フェミニズム・人権問題に関心があって、その辺りはSEO記事での依頼があまりないジャンルなので、結果的にSEOをやってない感じです。

詳しい・関心のあるジャンルでSEO記事のお仕事があるならやりたいという思いはあります。

0→1の実績

SEO以外のお仕事だとどうやって0→1の実績を作るんだろう?と疑問ですよね。

インタビュー記事(出版系メディア)に関しては営業しました。ただ、実績がないので、営業メールは熱意をひたすら伝えた感じです。

私が出版系メディアに営業したのは、ジェンダー・フェミニズム系のことを書きたかったからなのですが、今までどうやって勉強してきて、どんなことに関心があって、メディアで書くことでどう社会を変えたいかみたいな感じで思いを伝えました。

これは結果的な話なのですが、個人的にシンポジウムを取材させていただいて、記事化したことがありまして。営業の際にその記事について「修正の必要はあるけれども、これだけ書けるなら任せても大丈夫そうと思いました」と言われたので、ポートフォリオ的な記事があるといいのかもしれません。

ちなみに……ライターになったばかりの頃に書いたものなので、今読み返すと恥ずかしいのですが、これです。

メディアと表現について考えるシンポジウム~わたしが声をあげるとき~に出席|雪代すみれ
2019年5月18日(土)東京大学福武ホールにて開催された、「わたしが声を上げるとき」を聴講した。 このシンポジウムは 「メディアと表現について考えるシンポジウム」というシリーズで開催されており、2017年に第1回が開催され、今回で5回目と...

事前に「個人のメディアに掲載したいのですが、取材として参加させていただくことは可能でしょうか」と連絡して、OKをいただいて、当日実際、取材用の席で参加しました。

隣にはみなさんもお名前を知ってるであろうあんなメディアやこんなメディアの方がいて、すごく緊張しながら座ってたのを覚えています。

企業・オウンドメディア系は取材の実績によって取れた仕事もあるので、完全な0→1とは違うのですが、クラウドソーシング経由が多いです。少し余裕があるときに募集されてる仕事をチェックして、営業してます。取材・インタビューの実績を見て、ご依頼をいただくこともありました。

クラウドソーシングで募集されているお仕事でSEO以外は少ないので、地道に探し続ける必要があると感じます。

SEO以外の実績を作るための具体的なアクション

営業するまでにしたことをもう少し分解して振り返ります。

私は実績がなかったので、熱意で営業した感じですが、じゃあどうすればいいんだということですが、

①書きたいジャンルの本をたくさん読む
②書きたいジャンルの講演会やシンポジウムに参加する
③書きたいジャンルのWeb記事もちゃんと読む(暇つぶしじゃなくて熟読する)

これらは仕事をしたいから、というより、自分が興味があるから好きでやっていたことでした。なので営業して「よろしくお願いします」ってなったときに具体的に取材したい人やテーマが複数挙げられる状態でした。

③についてはSEOと記事の形式も違うので、写経したこともあります。写経することで文章の構造を掴めてどんな構成にすればいいかの感覚がわかるのでおすすめです。

この働き方が向いてないと思う人

私はこの働き方が楽しくて書きたいジャンルについて書けてやりがいもあるのですが、向いてないと思う人についても書いておきます。

「ライターで月収100万円稼ぎました」って言ってる人はいますが、SEOライティング系だとディレクターなど、いわゆる上流工程の方が多いですよね。

SEO以外の場合、めちゃくちゃ名前が売れて、自分の名前でバンバン仕事ができるみたいじゃなければ、難しいイメージです。なので、効率良く稼ぎたいとか、めちゃくちゃお金を稼ぎたいとかそんな感じの方には向いてないと思います。

私の今年の年収はワーキングプアと言われてもおかしくない範囲です。独身でお金のかかる趣味もないので成立してるとも思います。

原稿料が厳しい問題はこちらの記事を読むと様子がわかると思います。

ウェブ編集者も頭を抱える「ライターの原稿料」問題 紙媒体との違いはどこに? - 弁護士ドットコムニュース
今年(2022年)の春闘で、出版業界でフリーランスとして働く人の労働組合「出版ネッツ」が報酬の10パーセント引き上げを求めたーー。インタビュー記事を掲載したところ、ライターとして生計を立てる人たちから大...

効率良く稼げないのは原稿料の問題だけでなく、常に勉強が必要なことでもあるからです。これも私は興味のあるジャンルで好きでやってるので苦ではないのですが、土日も本や新聞記事を読んだり、執筆関連ジャンルのYouTube(ポリタスTVなど)を見たりしてます。

知識をアップデートし続けないといけないのと、取材で企画を考えるにあたって情報を入れていかないと思い浮かばないこともあって、仕事のことを全く考えない日みたいなのはほぼないです。

土日全く休めない日が続くとさすがにちょっとしんどくなるのですが、思いのあるジャンルだからできていると思います。効率良く稼ぎたい人には向いてないと思いますが、逆にめちゃくちゃ思いのあって書きたいことがある人は合ってるかもしれません。

おしまいに

加齢に伴ってこの働き方をいつまで続けられるかはわかりません。でも書くことは生きてる限り現役でいたいですし、世の中に言いたいことがあって、まだ十分に伝えられていないので、この働き方を続けます。

冒頭でもちょっと触れましたが、原稿料と働き方の話を書きながら現実的になって、人にすごくおすすめしていいのかわからないな……という思いも出てきて、でもSEOライティングで消耗してる人がいるのも事実なので、参考になれば幸いです。

何か質問があれば、マシュマロで質問していただければ回答します。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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